「美少女戦士セーラームーンR」ちびうさ初登場! そして、伝説の劇場版のプロトタイプにもなった重要シリーズ。
美少女戦士セーラームーンR DVD-COLLECTION VOL.1 (2010/03/21) 荒木香恵、三石琴乃 他 商品詳細を見る |
お薦め度☆☆☆☆4
そろそろ7月放送開始の”セーラームーン”リメイク新作が待ち遠しくなってきた今日この頃。
キャスト陣も発表になってますます期待が膨らむ一方ですが、旧シリーズを振り返ることで少しでも渇きを癒すことができればと思います。
第1シリーズにあたる”無印”は以前に紹介してありますので、今回は第2シリーズの”R”でも。
以下、感想。
前作の好評を受けて制作が決定した”セーラームーン”第2期。
原作の進行の関係で特殊なシリーズ構成を有する本シリーズ。前半13話がアニメオリジナルの”魔界樹編”、後半30話が原作に則った”ダークムーン編”という特殊構成になっている。
悪く言えば時間稼ぎのために制作された”魔界樹編”。しかし、1クールという短い期間の中で敵側を掘り下げた描写まで盛り込んだ意欲的なエピソードになっている。”魔界樹”を巡る争いの一方で、敵味方交えた恋の四角関係をコミカルに描いていてこちらも秀逸。
しかしこの”魔界樹編”、スタッフにとっては消化不良なエピソードだったようで、後に”R”劇場版でこのエピソードのリメイクを試みている。結果的にあの傑作映画を生み出すきっかけになったエピソード。本作の評価は措いておいても、それだけでも存在価値があったと言えるのでは。
一方、シリーズ後半からスタートする”ダークムーン編”。そのキーパーソンといえば、未来からやって来た謎の少女ちびうさ。彼女とセーラー戦士たちの交流を中心に描いた本シリーズの難点は、ちびうさの描写に力を入れ過ぎて敵側があまり魅力的に描かれていない点だろうか。
それまでほとんど内面が描かれていなかったのに最後の当番回で急に改心するというパターンが多く、なんだかなあという印象が残る。このあたり、前作のダークキングダムの作劇を見習って欲しいもの。しかし、その分ちびうさは十分可愛く描かれているので痛し痒しというところか……。
ちなみに、前作で重要な位置を占めていたうさぎと衛の恋模様は前作で既に決着が着いているのだけど、力技で今回も無理やり恋愛ドラマとして成立させてしまった剛腕には脱帽。しかも”魔界樹編”と”ダークムーン編”でそれぞれ異なる趣向を用意しているとは……意外に凝ってる。
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